特定口座で運用する商品/銘柄を探しているときに、全世界・先進国・米国・新興国株式インデックスファンド以上のリターンを求めている方も多くいるかと思います。
そういう方の行きつく先にあるのは、「NASDAQ100インデックス」ではないでしょうか?
巷では、Nasdaq100にレバレッジを掛けた「レバレッジNASDAQ100」の商品/銘柄の方が恐らく耳馴染があるかとは思います。
今回は、レバレッジの掛かっていない「NASDAQ100インデックス」とは何かや、メリットやデメリットを紹介しつつおすすめであるかどうかをご紹介していきたいと思います!
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NASDAQ100(ナスダック100)インデックスとは?特徴は?【QQQ】
「NASDAQ100」とは、米国の代表的な株価指数の一つであり、Global Index Data Service(略称GIDS)により算出される指数です。
「NASDAQ」は、全米証券業協会(National Association of Securities Dealers)が管理・運営する株式市場であり、「NASDAQ総合指数」と呼ばれる株価指数も存在します。
「NASDAQ総合指数」は、「NASDAQ」に上場している全銘柄を対象としている中で、「NASDAQ100」は、「NASDAQ」に上場している銘柄のうち、金融銘柄を含まない時価総額上位100社の銘柄を対象としています。
金融銘柄を含まず、情報技術系セクターの企業/銘柄{グロース株(成長株)}が中心に構成されており、米国企業以外の企業も含まれているのが特徴で、時価総額加重平均型株価指数となっています。
S&P500などの他のインデックスファンドと比べると構成銘柄が少なく偏りがありますが、現代社会に不可欠なIT系の銘柄が多く含まれているため、過去の実績を見ると、他のインデックスファンドよりもパフォーマンスが良かったですね。
指数 | 指数の特徴 |
NASDAQ総合指数 | ・NASDAQに上場している全銘柄 ・時価総額加重平均型株価指数 |
NASDAQ100指数(インデックス) | ・NASDAQに上場している銘柄のうち上位100銘柄(金融銘柄を除く) ・時価総額加重平均型株価指数 |
NASDAQ100(ナスダック100)インデックスのメリット/デメリットは?
NASDAQ100(ナスダック100)インデックスのメリット
- GAFAM(Fは現在Meta)やテスラなど、株価の上昇に大いに貢献してきた銘柄の占める割合が、米国株式インデックスなどの外国株式インデックスファンドと比べて高い点
- 上述のとおり、株価の上昇に大きく影響する銘柄の占める割合が高いため、過去を見てもパフォーマンス(利回り)が米国株式インデックスなどの外国株式インデックスファンドと比べ良好な点
- IT化、メタバース、EV化の流れに大きく貢献するであろう情報技術セクターの割合が多く、今後の株価の上昇に期待できる点
- 毎年12月に銘柄のリバランスが実施され、成長が期待できる最新の銘柄100社に毎年投資できる点
- 米国企業以外の企業も含まれている点
NASDAQ100(ナスダック100)インデックスのデメリット
- 他の外国株式インデックスと比べて銘柄数が約100社と少なく、また、金融銘柄が含まれていないという点で、若干の語弊はあるが、ある意味集中投資となっている点。(分散が他のインデックスと比べて若干弱い)
- 1銘柄に占める割合が高いため、1銘柄の株価の動きがダイレクトに反映される=ボラティリティ(値動き)が他のインデックスよりも高い
- 運用コストが高め
- 一般的に金利上昇局面に弱いと言われている。(過去を見ると一時的に株価が下がっているが金利上昇局面でも株価は上がっていたりするため何とも言えない。)※2022年は要注意
NASDAQ100(ナスダック100)インデックスはおすすめ?(長期積立投資)
結論として、NASDAQ100への投資はおすすめです。
ただし、ボラティリティが激しいため、投資初心者や元本割れに耐性のない方はまずは少額での投資か、投資に慣れてきた段階でNASDAQ100に投資するのがおすすめです。
モノがインターネットと繋がり、身近なところでは、スマートスピーカーやスマート家電、スマートホームなどが私たちの周りで浸透してきていますし、学生はオンライン授業、社会人の方はテレワークなどが普及しつつあると思います。
また、スマートファクトリーや自動運転、EV車、繋がる車、メタバース、AIなどの成長、発展により、今後もIT化の加速は止まらないものと考えます。
このような背景から、革新的なハイテク企業に集中投資できるNASDAQ100への投資はおすすめです。
なお、過去、ITバブル崩壊があったということは頭の中に入れておくと良いと思います。(ITバブル崩壊の背景からして同じようなバブル崩壊は起こらないとは思いますが、何らかの理由で大暴落が起きた際、他のインデックスよりも銘柄数が少ないため暴落の幅が大きくなる可能性が高いです。)
「レバレッジNASDAQ100」(レバレッジナスダック100、通称レバナス)という、2倍のレバレッジを掛けた商品/銘柄がありますが、中長期的視点からみると、長期投資としてはあまりおすすめはできません。
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NASDAQ100を買うならeMAXIS/iFreeNextどっちが良い?
NASDAQ100インデックスの商品/銘柄を購入するのであれば、運用コストの安い「eMAXIS NASDAQ100」がおすすめです。
運用コストについては、他の商品/銘柄が運用コストを引き下げる場合や運用コストのより安い商品/銘柄が出たりする場合もあるため、運用コストが一番安い商品/銘柄であるかは各自で確認しておきましょう。
おわりに
今回は、NASDAQ100の特徴やメリット、デメリット、また、それらを踏まえておすすめかどうかをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
IT化の流れで、今後も社会や生活に必須な商品・サービスを生み出せるであろうハイテク企業中心に構成されたグロース銘柄ばかりなため、成長性や今後の売り上げにも期待ができるかと思います。
なお、ボラティリティが高いため、自身のリスク許容度を踏まえて、サテライト的に投資するのが良いかと思います!
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